人黎
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四日市祭で最も古い形式を持つ黎物。四日市祭は諏訪神社の各氏子町が余興行事として、趣向を競い合って神前に奉納したものであり、各町の黎物が一覧にされたものとしては最も古いと考えられる安永年間のものとされる資料には、「尽くしもの」や「古典」をテーマにした仮装行列が数多く記載されている。これらのものは、次第に形状を変えて、ほとんどは小山へと変化していったが、いくつかのものは初期のままに残った。
この他に、古典を題材にした人形を数台の屋台に乗せて担ぎ歩く「釣り物」と呼ばれるものもあったが、すべて焼失してしまった。
四日市祭を京都の祇園祭に例えると、「鉾」が「大山車」、「山」が「釣り物」、「風流」が「人黎」にそれぞれがあてはまる。